世界には様々な青の洞窟が点在している。闇の深さとそこに差し込む陽光、あるいは生き物の発光との奇跡的なバランスで、幻想的かつミステリアスなブルーを拝めるスポットだ。その中でも特に至近距離でその光に包まれる経験ができるのが以下の3スポットだ。

歴代皇帝も魅せられた神秘の青
Grotta Azzurra
青の洞窟〈イタリア〉

画像: 歴代皇帝も魅せられた神秘の青 Grotta Azzurra 青の洞窟〈イタリア〉

 まっさきに「青の洞窟」として名前が挙がるのは、イタリアにある欧州でも屈指のリゾート・カプリ島にある青の洞窟だ。ナポリ湾に浮かぶ、ローマ帝国のアウグストゥスやティベリウスなど歴代の皇帝も愛したこの島の海岸線は、ほぼ断崖絶壁であり、周囲には大小合わせて100もの海食洞、あるいは地盤沈下によってできた洞窟が存在する。もっとも幻想的な青を放つのがこの青の洞窟で、水面から1mあまりの小さな開口部から入る陽光が、透明度の高い海水を屈折しながら抜けてゆく。それは洞窟内の主成分である石灰岩に反射し、洞窟全体をカプリブルーに染める。洞窟内からはポセイドンの彫像や大理石像などが発見された。ローマ帝国の歴代皇帝が水浴び用に使用していたという由緒ある洞窟でもある。

ACCESS
イタリア南部、ナポリ湾に浮かぶカプリ島にある。ナポリ市内モロベヴェレッロ港から高速船でカプリ島まで45 分。島内のマリーナグランデの桟橋から観光ボートでアクセスする。

「ツチボタル」の生息地はまるで洞窟内プラネタリウム
Waitomo Caves
ワイトモ・ケーブス〈ニュージーランド〉

画像: 「ツチボタル」の生息地はまるで洞窟内プラネタリウム Waitomo Caves ワイトモ・ケーブス〈ニュージーランド〉

 ニュージーランドの北東、ワイカト地方にある鍾乳洞ワイトモケーブスは、「Glow Worm」と呼ばれるヒカリキノコバエの幼虫、通称「ツチボタル」の生息地として有名だ。南半球の一部でしか生息していないこの昆虫は、エサとなる虫をおびき寄せるために粘着性のある糸を天井や壁面から垂らして発光させる。その青白い光の束が輝く様は星空の洞窟の異名にふさわしい。

ACCESS
ワイトモ洞窟まではオークランドからバスで約3 時間。洞窟内ツアーは現地ビジターセンターのほか、観光案内所や旅行代理店でも受け付けている。

すべて青に染めるアドリア海の異空間
Modra Spilja
青の洞窟<クロアチア>

画像: すべて青に染めるアドリア海の異空間 Modra Spilja 青の洞窟<クロアチア>

 最後は「カプリ島に劣らない青」と評されるクロアチア、ビシェヴォ島の青の洞窟だ。20m足らずの奥行きで水深、高さともに5mほど。カプリ島のものよりサイズは小さいが、そのぶん反射率が高く、天井や岩肌、ボートの底まで、進入してきたものすべてを青く染めてしまう。その景色を目撃した多くの観光客が「空を飛んでいるようだった」と感想を残すという。

ACCESS
アドリア海に浮かぶダルマチア諸島のビシェヴォ島にある。沿岸都市スプリットから日帰りツアーが出ているほか、フェリーでビシェヴォ島までアクセスも可能。

 
  
  

 いずれのスポットでも、訪れた人は神秘的な青に圧倒され、しばし言葉を失うという。絶え間なく降り注ぐ陽光、長い年月を経て進んでいった海食、あるいは珍しい昆虫の生態……。それぞれの自然が生み出す奇跡のような美しさを堪能したい。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.