日常生活において、もっとも近しい景色のひとつながら、疎遠になってしまいがちな星空。最近、星を見てないなあ、という人も多いのではないか。というわけで、世界でもっとも美しいと言われる極上の星空を紹介しよう。旅のきっかけとしては十分すぎる輝きを放つ3スポットだ。

天に伸びるミルキーウェイは世界遺産級の美しさ
Lake Tekapo
テカポ湖〈ニュージーランド〉

画像: 肉眼で確認できる限界の6 等星を視認できる世界でも数少ない場所。マウント・クックなどの麓町としても観光客を集める

肉眼で確認できる限界の6 等星を視認できる世界でも数少ない場所。マウント・クックなどの麓町としても観光客を集める

 まっさきに名前が挙がるのは、夜空、天文の保護活動をしている「国際ダークスカイ協会」が星空保護区の中で金賞(Gold Tier)に認定した、ニュージーランドのテカポ湖だ。「テカポ」とは先住民の言葉で「夜が眠る場所」という意味。その星空の美しさは、地元住民が、星空そのものを世界遺産にしようという運動を起こすほどで、南十字星やケンタウルス座はもちろん、主に4等星や5等星といった暗い星で構成されるカメレオン座なども、肉眼で容易に確認できる。それらの星座群と天頂に向かって伸びるように輝くミルキーウェイが絡み合う夜空は、見る者の言葉をしばしの間、奪うだろう。

ACCESS
ニュージーランド南島のカンタベリー地方、クライストチャーチから西に約200km。バスで向かうのが一般的で所要時間は3 時間20分ほど。

"NASAが羨うらやむ星空"もっとも宇宙に近い場所
Namib Desert
ナミブ砂漠〈ナミビア〉

画像: 保護区には星空を眺めて眠れる天井のないロッジが数棟あり、旅人の憧れとなっている

保護区には星空を眺めて眠れる天井のないロッジが数棟あり、旅人の憧れとなっている

 テカポと並んでGold Tier を獲得したのがナミビア、ナミブ砂漠に広がるナミブランド自然保護区だ。ここには「NASAが羨うらやむ場所」、つまり〝簡単に宇宙旅行をしているくらい、手が届
きそう〟というジョークがあるほどの星空が延々と続く。また、長時間の露出で撮影される星の輝きの軌跡「StarTrails」の撮影スポットとしても、天文カメラマンの間で名高い。

ACCESS
南アフリカ各都市などから首都ウィントフック国際空港に飛び、現地ツアーに参加するか車をチャーターし約4 時間。

ダークスカイ・シティで降り注ぐ流れ星を
Flagstaff
フラッグスタッフ〈アメリカ〉

画像: 天体ファンが「吸い込まれそうな星空」と呼ぶ深い青が特徴だとか

天体ファンが「吸い込まれそうな星空」と呼ぶ深い青が特徴だとか

 最後は米アリゾナ州のフラッグスタッフだ。人口5万人あまりの小さな街だが約2100mという標高で、1930年、この地で冥王星が初めて観測されたことから天文タウンとして知られるようになった。現在は“ダークスカイ・シティ”と呼ばれ、市街地にネオンなどがほとんどなく、街中でざわめく星の息吹を存分に感じられる。世界でもっとも光害の多い地域とされている北米において、「奇跡の街」と評する声もある。ほんの数㎞郊外に出れば、星座や流れ星を飽きるまで眺めることが可能だ。

ACCESS
アメリカ南西部アリゾナ州北部の都市。フラッグスタッフ・プリアム空港への国内便のほか、鉄道や、長距離バスでもアクセス可能。

 

 シェイクスピアは『マクベス』の作中で「綺麗は汚い」というセリフを残したが、ここで紹介した3つのスポットは「暗くて明るい」星空ばかりだ。本来ならば相反する闇と光が織り成す、静謐な星空を堪能したい。

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