道を歩く。それは、なんてことのない日常のワンシーンに過ぎない。しかし、世界には私たちがまだ歩いたことのない無数の道があり、その先には素晴らしい絶景が広がっている。まずは今この瞬間、誌面からトリップして「ロマンチックな道」を歩いてみよう。

広大な大自然に圧倒される
Great Ocean Road
グレート・オーシャン・ロード〈オーストラリア〉

画像: 上空から見たグレート・オーシャン・ロード。海岸線の美しさもさることながら、息を呑むような森林地帯の風景も艶やかだ

上空から見たグレート・オーシャン・ロード。海岸線の美しさもさることながら、息を呑むような森林地帯の風景も艶やかだ

 最初に紹介するのは、オーストラリアのグレート・オーシャン・ロードだ。ビクトリア州の海岸沿いにあるこの道は、“世界一美しい海岸道路”と呼ばれている。なぜそう呼ばれているのかというと、複雑に入り組んだ断崖絶壁、そこに激しく打ち寄せる波がある一方で、静かな入り江と奇岩群という、いくつもの景色を見ることができるからだろう。その景色の中を颯爽と駆け抜ける車の姿が美しいため、世界中の自動車メーカーがCM撮影に訪れている。この道の中で最も有名なスポットは「十二使徒」と呼ばれる奇岩群。もともと崖だった場所が波と風に削られ、高さ45mの石灰岩の柱が残されたという。過酷な自然環境なため、年間約2㎝の速度で浸食が進み、現在では8つの柱のみが残っている。このほか、コケに覆われた木々や高さ15mのファントムフォールズなどが眺められるグレートオトウェイ国立公園をはじめ、この周辺では雄大な自然を楽しむことができる。

ACCESS
メルボルンからグレート・オーシャン・ロードの入り口トーキーまではM 1プリンセス・ハイウェーを経由し約100km。さらに「十二使徒」までは約200km。

空に手を伸ばすかのような不思議なフォルムの巨木たち
Avenue of the Baobabs
バオバブの並木道〈マダガスカル〉

年輪はないのだが、樹齢数千年といわれている。中は空洞で、幹には10tもの水分を蓄えている

 次に紹介するのは、マダガスカルのバオバブの並木道。バオバブといえば、サン=テグジュペリの小説『星の王子さま』で、星を破壊する巨木として描かれているものだ。しかし、アフリカでは幸せをもたらす宝の木として人々に愛されている。道の両脇に、高さ20m、直径約10mにもなる巨大なバオバブが何十本も生えている光景は圧巻。また、空に手を伸ばしているかのような木々が、夕陽に照らされる姿はとても幻想的だ。

ACCESS
マダガスカルの首都アンタナナリボからバオバブの並木道に近い街モロンダバまで飛行機で約1時間。モロンダバから車で約1時間。

『赤毛のアン』の舞台に思いを馳せる
Lover's Lane/Prince Edward Island
プリンス・エドワード島の恋人の小径〈カナダ〉

画像: 『赤毛のアン』の舞台のモデルにもなったグリーン・ゲイブルズ・ハウス。小道の両端は美しい緑が広がっている

『赤毛のアン』の舞台のモデルにもなったグリーン・ゲイブルズ・ハウス。小道の両端は美しい緑が広がっている

 最後に紹介するのは、カナダのプリンス・エドワード島。小説『赤毛のアン』の舞台であるこの島には、作品の中に出てくる「恋人の小径」がある。作者のモンゴメリが愛した並木道であり、白樺や楓などの木々に被われて自然のトンネルのようになっている。アンのように空想して歩き、物語の世界に浸るのもいいだろう。

ACCESS
日本からはエア・カナダを利用し、バンクーバーかカルガリー、またはトロント経由でシャーロットタウン空港へ。

 
  

「ロマンチックな道」、あなたが一緒に歩きたいのは誰だろうか。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.