画像: 左が雌馬耳峰(686m)、右が雄馬耳峰(680m)と呼ばれる

左が雌馬耳峰(686m)、右が雄馬耳峰(680m)と呼ばれる

馬の耳の形をした奇妙な山があると聞き、韓国へ飛びました。ソウルから高速バスでおよそ4時間の全州(チョンジュ)に移動し、そこからバスで1時間ほどの鎮安(チナン)へ。現地に近づくと、大地から馬の耳の形をした岩山がそそり立つ様子が見えてきます。

画像: 朝鮮王朝を建国した喜びを謡った「金尺の舞」は、現在も馬耳山のお祭りで披露

朝鮮王朝を建国した喜びを謡った「金尺の舞」は、現在も馬耳山のお祭りで披露

1392年に朝鮮王朝を建国した李成桂(イ・ソンゲ)とも縁がある山です。夢の中に仙人が現れ金尺を賜り、「三韓領土を治めよ」と言われた李成桂が、あるとき馬耳山を訪れると、夢でお告げを受けた場所とまさしく同じ風景であったと伝わります。

画像: 塔寺の付近から、雌馬耳峰の頂上を目指す登山道が続く(雄馬耳峰は登山不可)

塔寺の付近から、雌馬耳峰の頂上を目指す登山道が続く(雄馬耳峰は登山不可)

馬耳山の駐車場に止めて、30分ほど歩くと馬耳山の麓にある塔寺(タプサ)という寺院にたどり着きます。ここには大小さまざまな石塔が建ちますが、これらはすべて1800年代後半に李甲龍(イガブリョン)という人物が30年かけて建てたもの。当時は108基ありましたが、現在残るのは80数基。接着剤などは使わずにただ石を積み上げただけにもかかわらず、強風が吹いても決して倒れないそうです。
※馬耳山の観覧料(3000ウォン)が必要です。

塔寺の頂上にある2つの巨大な石塔の付近が、もっとも「気」が集まる場所だとか

馬耳山は、世界有数のパワースポットとしても知られ、多くの人の信仰を集めています。毎年この地では、冬になると水たまりから上に向かってのびる「逆つらら」ができ、馬耳山の最高のミステリーとされています。

画像: 黒豚のスペアリブは、オーブンで焼いた後、カットして鉄板で焼いて提供される

黒豚のスペアリブは、オーブンで焼いた後、カットして鉄板で焼いて提供される

駐車場からの沿道には、朝鮮人参(高麗人参)やアヒルの卵、漢方に使う葛根、ガマの油など、さまざまな物を売る店や屋台が立ち並びます。食べ歩きや土産物を探しなど、なかなか楽しい道中です。また馬耳山周辺の名物として外せないのが黒豚と山菜料理。骨付きの黒豚と豊富な山菜を、マッコリとともにいただき、満足度の高い料理を堪能できます。

ミシュラン・グリーン・ガイドに、最高の三ツ星の観光地として掲載される

馬耳山の魅力は、なんといっても四季折々に移り変わる景観です。春は韓国でもっとも開花の遅い桜の名所として知られ、秋にはコスモス畑や紅葉と一帯となった景色を織りなし、夏には生命力あふれる新緑に包まれ、冬は雪で真っ白に染まります。

画像: 鎮安休憩所から臨む、雪化粧した馬耳山

鎮安休憩所から臨む、雪化粧した馬耳山

馬耳山の全容は、近くに行くと見えにくくなりますが、もっとも手軽に行ける絶景スポットは、全州からの通り道でもある高速道路の鎮安休憩所です。ここにある展望台からは、正面から馬耳山をとらえることができます。

画像: 冬の早朝などにみられる神秘的な眺め

冬の早朝などにみられる神秘的な眺め

写真家たちの間で、もっとも美しい馬耳山の景観として評判なのは、近隣の山から臨む雲海に包まれた姿です。まさに奇跡の絶景と呼ぶにふさわしい光景です。

編集スタッフ 野口 武

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