巡礼者を呼び込み続ける奇跡のバランス
Kyaiktiyo Pagoda
チャイティーヨー・パゴダ〈ミャンマー〉

画像: ミャンマーの人々の間で、"この場所に人生で3回行くことができたら金持ちになれる" と言われるチャイティーヨー・パゴダ

ミャンマーの人々の間で、"この場所に人生で3回行くことができたら金持ちになれる" と言われるチャイティーヨー・パゴダ

微妙かつ絶妙なバランスの上にある岩。そう聞いて多くの旅人の脳裏に浮かぶのはミャンマー南部、モン州のチャイティーヨー山の同寺院にある「チャイティーヨー・パゴダ」だ。標高1100mの絶壁の上にある別名「ゴールデンロック」と呼ばれる黄金石は、1/3ほどが崖からはみ出ているにもかかわらず落ちることはない。なぜなら、岩の上に立つ高さ7・3mのパゴダ(仏塔)が影響しているという。塔の内部には、ブッダの聖髪が安置されており、そのおかげでバランスを保ち続けているという言い伝えがある。そのため、仏僧や仏教徒が巡礼するほか、この奇跡のバランスを保つ石に感銘を受け、仏教に帰依する観光客も多いのだとか。また寺院内の売店には、男性のみが黄金石に貼ることのできる金箔を販売している。

ACCESS
旧都ヤンゴンから北東に約210㎞。チャイティーヨー山の麓町キンプンまでは、バスやタクシーで移動。キンプンから山まではピックアップトラックを利用する。

今にも転がり出しそうな直径約10mの巨岩
Krishna's Butter Ball
バターボール〈インド〉

画像: 角度によってさまざまな表情を見せるため、撮影スポットとして観光客を楽しませている

角度によってさまざまな表情を見せるため、撮影スポットとして観光客を楽しませている

 インド南部を代表する世界遺産「バターボール」も大勢の人を引き寄せるスポットだ。ゆるやかな斜面の下から静止する直径約10mの岩を見上げると、岩が転げ落ちる映像を絶妙な場面で一時停止したのではと考えてしまうほど不思議な気持ちになる。幾度となく過去の偉人や王朝が数頭の象を使って動かそうと試みたが、ビクともしなかったという記録や文献もある。名前の由来は諸説あるが、最も有名なのは、丸い岩をバターナイフで真っ二つに切った形をしていることからインド神話に登場する英雄・クリシュナの好物がバターであることにかけて「食べている途中のバターが飛んできた」という説だ。

ACCESS
インド東海岸チェンナイからバスなどで60㎞南下した、タミル・ナードゥ州カーンチプラム県のマハーバリプラムという街にある。

3 億年の時を経て儚いバランスを保つ芸術
Balanced Rock
バランスロック〈アメリカ〉

画像: 常に浸食は進んでおり「崩れる前に見ておきたい」という観光客は絶えない

常に浸食は進んでおり「崩れる前に見ておきたい」という観光客は絶えない

 最後にアメリカ・ユタ州の「バランスロック」。その名の通り、土台となる岩の上にさらにいびつな形の岩が載っているように見える。3億年前、大洋の浅瀬部分だったこのエリアでは何十もの塩の層が形成されていた。それが地層からの加圧や、風雨による周囲の浸食で長い時間をかけて現在の形になったという。公園内は自由散策ができるので自己責任とはなるが、岩の真下までアプローチできる。

ACCESS
ユタ州モアブのアーチーズ国立公園内。ソルトレイクシティ国際空港から南東に約300㎞。宿泊付きのツアーやレンタカーでの移動が一般的。

 
 

 これらの不思議なバランスを保つ光景は時に人々の心を惑わし、揺さぶる。そしてそれ以上に惹き付けもする。落ちそうで落ちない、もの言わぬ岩の静謐なたたずまいは、世界の神秘をまたひとつ教えてくれるだろう。

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