日本では立山連峰にしか存在しない氷河。高山や極地に複数年にわたって雪や氷が堆積し、万年雪が氷の塊となり流動するものだ。世界には、その光景を間近に体感できる場所が存在する。

成長を繰り返す生きた氷河
Perito Moreno Glacier
ペリト・モレノ氷河〈アルゼンチン〉

画像: 12 〜3 月頃に起こる氷河の"大崩落"は必見。高さ約60mもの氷塊が、轟音をたてながら湖へと落ちるさまは圧巻だ

12 〜3 月頃に起こる氷河の"大崩落"は必見。高さ約60mもの氷塊が、轟音をたてながら湖へと落ちるさまは圧巻だ

 1つ目はペリト・モレノ氷河。アルゼンチン南部のサンタ・クルス州にある世界遺産のロス・グラシアレス国立公園内にある。全長約35㎞、面積約250㎢で、南極、グリーンランドに次ぐ世界3位の大きさを誇っている。湖面から突き出ている氷塊の高さは約60m。気泡が少なく透明度が高いため、太陽の光を浴びると青い光だけを反射し、透き通るような輝きを見せる。氷河の上を歩けば、雪が降り積もる銀世界とは違うミステリアスな光景が目の前に広がる。また、クルーズ船から見るダイナミックな崩落シーンも一度は目にしたい風景だ。地球上の氷河が温暖化の影響で縮小しているが、この氷河だけは成長と崩壊を繰り返し、大きさは変わっていないという。これが別名「生きた氷河」と呼ばれる所以だ。

ACCESS
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから空路でカラファテ空港まで約4 時間。カラファテからバスでロス・グラシアレス国立公園まで約1 時間。

熱帯雨林と氷河世界的に珍しい光景
Fox Glacier
フォックス氷河〈ニュージーランド〉

画像: 幻想的な景色が広がり、氷河トレッキングの名所とも言われる

幻想的な景色が広がり、氷河トレッキングの名所とも言われる

 2つ目に紹介するのは、ニュージーランドのウエストランド国立公園内にあるフォックス氷河。サザンアルプスから熱帯雨林まで全長約13㎞続く氷河で、同公園内にある同規模のフランツ・ジョセフ氷河とともに「双子の氷河」とも呼ばれている。ここの魅力はなんといっても、世界で唯一となるヘリコプターを利用した氷河トレッキングだ。まずは上空から水色に輝く表面を観賞する。キラキラとした氷河を数分間眺めるだけでも、気持ちが穏やかになるはずだ。ヘリを降りた後には、氷河の上を散策。階段が作られているなど整備も行き届いており、安心してトレッキングを楽しむことができる。

ACCESS
ニュージーランドのクライストチャーチ国際空港から車で約5 時間。

山間に広がる大迫力の氷河
Jostedal Glacier
ヨステダール氷河〈ノルウェー〉

画像: 断崖絶壁の間の谷に広がる氷河は、ノルウェーならではの景色だ

断崖絶壁の間の谷に広がる氷河は、ノルウェーならではの景色だ

 最後は、ノルウェーのヨステダール氷河。ヨステダール氷河国立公園内にあり、全長約60㎞、総面積487㎢と、ヨーロッパ最大規模を誇る。フィヨルドの間の高地に広がったダイナミックな光景は、まさに絶景。今にも轟音をあげて滑り落ちてくるかのような景色に圧倒される観光客は多いという。

ACCESS
ノルウェー南部にあるベルゲン空港から車で約6時間。ボルダ空港から車で約1 時間半。

 
 

 何万年もの時間をかけて自然が作り出した氷河。それを見るだけでも歴史の偉大さが伝わってくるのだが、表面を歩くことで違った感覚を味わえる。めったに歩けない場所だからこそ、人は惹きつけられるのだろう。

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