空にそびえるレイキャビクのランドマーク
Hallgrimskirkja
ハットルグリムス教会〈アイスランド〉

画像: 正面にはアイスランドの国民的英雄で「コロンブスよりも先に米大陸を発見していた」という伝説が残るレイフ・エイリクソンの像が立つ

正面にはアイスランドの国民的英雄で「コロンブスよりも先に米大陸を発見していた」という伝説が残るレイフ・エイリクソンの像が立つ

 モダンな教会の代名詞といえば真っ先に挙がるのが、アイスランドでもっとも高い建築物としても知られているハットルグリムス教会だ。1000名を収容するこの壮大なルーテル派の教会は、噴火した火山から流出したのち冷え固まった溶岩からインスピレーションを受けた建築家が設計したもの
だが、実際に眼前に立った旅人は「スペースシャトル」「ハリー・ポッター」「RPGの世界」など、さまざまなイメージを想起させられる。徐々に高さを増してゆく、ヴェールのように連なった白亜の柱を目で追うと、その奇抜なデザインに圧倒される。

ACCESS
アイスランドの玄関口、ケプラヴィーク国際空港からタクシーで約10 分。市街中心のEiriksgata 通りに面しており、ダウンタウンなどからも徒歩でアクセス可能。

史実と創造が同居する新旧ベルリンの象徴
Kaiser Wilhelm Gedächtnis Kirche
カイザー・ヴィルヘルム記念教会〈ドイツ〉

画像: 神秘的な一面の青には鎮魂の意味が込められている。「海底のようだ」と表現する人も

神秘的な一面の青には鎮魂の意味が込められている。「海底のようだ」と表現する人も

 ファンタジーの世界を思わせるハットルグリムス教会と対象的な建物が、ベルリンにあるカイザー・ヴィルヘルム記念教会だ。もともとはドイツ皇帝ヴィルヘルム1世の追悼のために建てられたもの。ネオ・ロマネスク様式の2000人以上が収容可能な巨大な教会だったが、第二次世界大戦の英連合国側によるベルリン大空襲によって大部分が損壊。残った尖塔は反戦のシンボルとして保存され、現在に至っている。1962年には同じ敷地内に現在の新教会が完成。モダニズム建築で造られた八角形の箱形の新教会と、大戦の爪痕が残る旧教会が並び立つさまは、ベルリンの新旧をひとつの景色や文脈で知ることができる貴重な場所だ。また、新教会の内部には2万枚の青いステンドグラスが貼り巡らされており、深く静謐(せいひつ)な青に包まれた神秘的な内陣から「青の教会」とも呼ばれている。

ACCESS
首都ベルリンのS バーン(都市近郊鉄道)5 号線ツォーロギッシャーガルテン(ベルリン動物園)駅から徒歩約10 分。

空に向かって伸びる16 本の「祈りの手」
Metropolitan Cathedral of Brasilia
ブラジリア・メトロポリタン大聖堂〈ブラジル〉

画像: ケーブルで吊るされた天使像が宙を舞う。イタリア人彫刻家アルフレッド・セシアッティの作品だ

ケーブルで吊るされた天使像が宙を舞う。イタリア人彫刻家アルフレッド・セシアッティの作品だ

 モダンな建築が溢れる計画都市・ブラジリアのメトロポリタン大聖堂は曲線が美しい。建築家オスカー・ニーマイヤーが手がけた湾曲した16本の白い柱はいずれも天へ向かって伸び、円錐形の屋根部分でひとつにまとまる。祈りの際に組む両手のようにも、キリストの被ったイバラの冠のようにも見える。誰もが足を止めて見つめてしまうようなフォルムだ。身廊からの景色も秀逸だ。緑と青と白のステンドグラスを通して柔らかな陽光が礼拝、黙考しているクリスチャンに降り注ぐ。

ACCESS
首都を走る地下鉄ブラジリアメトロでセントレア駅下車、徒歩約15分。官庁街からも徒歩でアクセス可能。

 前衛的な現代アートと、敬虔な信者の祈りが重なり荘厳で独特の空間を持った教会。旅の足を休めて少しの時間、祈ってみるのもいいだろう。

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