漆黒の闇が広がる乾いた砂漠。頭上に輝く月と星以外には明かりのない平原に、その穴はぽっかりと口を開けている。穴の正体は、天然ガスが噴出する直径約90m、深さ約20mの巨大なクレーターだ。

画像: 穴の底から噴出するガスに点火した炎がクレーターを彩る

穴の底から噴出するガスに点火した炎がクレーターを彩る

 カラクム砂漠が広がるこの辺りの地下には、豊富な天然ガスが埋蔵されている。1971年に地質調査を行った際、大規模な落盤事故が起き、この穴の底からガスが噴出した。そのとき有毒ガスの噴出を防ぐため点火した炎が、今もなお燃え続けており、その炎が「地獄の門」と呼ばれる由縁だ。

画像: 炎の熱気と砂漠の乾いた風が対照的だ

炎の熱気と砂漠の乾いた風が対照的だ

 見渡す限りの平原の中、燃え盛る炎で彩られた穴は、たしかに異界への入り口のようだ。クレーターの縁に立って覗き込めば、炎立つ迫力と熱気が体を包み込み、身のすくむ思いをすることだろう。周囲に広がる無機質な砂漠と、炎から感じる地球の鼓動。その対比を体感できる場所だ。

画像: 近くで見ると、穴の底から勢いよくガスが噴出している様子が見てとれる

近くで見ると、穴の底から勢いよくガスが噴出している様子が見てとれる

 現在の技術ではガスの噴出を止める手立てがないため、そのまま放置されているが、将来的にはその炎が鎮火されることがあるかもしれない。その日が来る前にぜひとも訪れたい絶景だ。

ACCESS
中央アジアの国、トルクメニスタン。国のほぼ中央にある村・ダルヴァザ郊外にある。首都、アシガバットからダルヴァザまでは乗り合いタクシーで約3時間半。ダルヴァザからは車、馬、徒歩で地獄の門へ。トルクメニスタンのビザ発給には現地旅行会社からの招待状が必要。5日間有効のトランジットビザもある。

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