ロシア北西部のオネガ湖に浮かぶ小島、キジ島。ここには、ロシア正教の教会が建てられている。なかでも、その独特の建築様式と迫力で一際目を惹くのが、22もの玉ねぎ形のドームを持つプレオブラジェンスカヤ教会だ。

画像: 教会群の中で一際目立つプレオブラジェンスカヤ教会。となりに見えるのは、八角形の屋根を持つ鐘楼

教会群の中で一際目立つプレオブラジェンスカヤ教会。となりに見えるのは、八角形の屋根を持つ鐘楼

 驚くべきことに、このプレオブラジェンスカヤ教会には、一本の釘も使われていない。1714年に再建されたこの教会は、加工した木材を組み合わせただけで建てられた木造教会なのだ。

 名もなき職人たちの技で、複雑に組み上げられたその建築美は、見る者すべてを圧倒する存在感を放っている。ドームの瓦までもが木材で造られているのだが、実際にその複雑な模様を目にすればするほど、にわかには信じられない。長年の風雪にさらされてきた木材のみが持つ風合いも美しい。

画像: ロシア正教独特の玉ねぎ形のドーム

ロシア正教独特の玉ねぎ形のドーム

 キジ島には、プレオブラジェンスカヤ教会以外にも、ロシア最古の木造教会のラザロ復活教会など、いくつもの木造教会があり、島全体が野外博物館となっている。

画像: 夕陽を浴びる教会群。オネガ湖に映る姿が美しい

夕陽を浴びる教会群。オネガ湖に映る姿が美しい

 高緯度地方にあるため、観光シーズンの夏には太陽がなかなか沈まない。そんな光の中で見る教会群は、圧倒的な美しさだ。

ACCESS
オネガ湖に浮かぶキジ島には、湖の西岸の街、ペトロザヴォーツクからフェリーでアクセスするのが一般的。ペトロザヴォーツクは、ロシア西部の大都市、サンクトペテルブルクから北東へ約350㎞。ペトロザヴォーツクからキジ島までは約1 時間20分。湖をわたるフェリーは、湖が氷結する冬場は運休する。

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