東の水平線や地平線から、ゆっくりと姿を現す朝日。晴れやかな朝を告げる見慣れた光景だが、朝日に照らされることで、言葉を失ってしまうほど美しい輝きを放つ場所が世界には存在する。ここでは、自然のエネルギーを肌で感じられる3つのスポットを紹介したい。

野生の王国にエネルギーを降り注ぐ天道
Serengeti National Park
セレンゲティ国立公園〈タンザニア〉

画像: セレンゲティに生息するマサイキリン。朝日を浴びて浮かぶシルエットは美しい。シマウマなど他の草食動物と共に行動することも多いとか

セレンゲティに生息するマサイキリン。朝日を浴びて浮かぶシルエットは美しい。シマウマなど他の草食動物と共に行動することも多いとか

 アフリカ大陸南東部タンザニアのビクトリア湖の東に広がるセレンゲティ国立公園は、関東平野とほぼ同じ面積を誇るアフリカでも最大級のサファリ。シマウマ、インパラなどの草食動物を狙う獰猛(どうもう)なライオンやハイエナなどが跋扈(ばっこ)し、ゾウやバッファローなどの大型動物も多数生息する弱肉強食の過酷な野生社会だ。そこで多くの動物に一日の営みの始まりを告げる朝日は、神々しさをたたえている。朝日によって輪郭を持ち始める雲と、青を取り戻す空、アカシアやバオバブの枝の隙間から放たれる陽光、日光を浴びて躍動するキリンの四肢……。その情景を目にすれば、自然がもたらす美しさや壮大な雰囲気を感じずにはいられない。

ACCESS
欧州、中東各都市から最寄りのキリマンジャロ国際空港まで飛び、エアポートバスやタクシーでアルーシャへ約1 時間。当地からツアーに参加するのが一般的。

秘境の地を艶やかに染め上げる一期一会で唯一無二の赤
Canyonlands National Park
キャニオンランズ国立公園〈アメリカ〉

画像: この切り立った峡谷はダニー・ボイル監督の意欲作『127 時間』の原作のメイン舞台となった

この切り立った峡谷はダニー・ボイル監督の意欲作『127 時間』の原作のメイン舞台となった

 アメリカ・ユタ州のキャニオンランズ国立公園では、赤い岩肌が朝日によって次々と色を変えていく夢幻の風景を目にすることができる。公園内はコロラド川とグリーン川により浸食された起伏に富んだ峡谷で、特にメサ・アーチと呼ばれる天然橋からは絶景が拝める。ここで朝日を眺める場合には、橋上に立つのではなく橋越しに見ることがお勧めだ。赤茶けた岩肌が陽光に照らされ薄い赤紫にも似た色へと変わり、朝日の輝きを際立たせる。その鮮やかさは写真愛好家の中で「炎を伴う朝日」「天国の色」などの言葉で表現されているという。

ACCESS
ロサンゼルスからソルトレイクシティ国際空港まで飛行機で約2時間。空港からは、レンタカーやチャーターバスで約4時間。

大航海時代を偲びながら北米一早い朝日を
Cape Spear
スピア岬〈カナダ〉

画像: 朝日に照らされる、1955 年に建てられた灯台。併設された博物館では北米最東端到達証明書を発行してもらえる

朝日に照らされる、1955 年に建てられた灯台。併設された博物館では北米最東端到達証明書を発行してもらえる

 北大西洋に浮かぶ北米最東端に位置する島、ニューファンドランド島。そのさらに東端にあるスピア岬は、北米で最も早く朝日を拝めるスポットだ。遮(さえぎ)る物が一切ない、地球の丸さを体感できる大海原に昇る朝日の姿は、穏やかな一日の始まりに華を添えてくれる。また、岬に2つ並んで建てられている白壁の灯台が赤く色づく光景も、崇高で心を落ち着かせてくれるだろう。

ACCESS
カナダ東部、ニューファンドランド・ラブラドール州のセントジョンズ国際空港からバスで市街地まで約15分。そこからタクシーで約10分。

 同じ太陽なのだが、場所によって異なる自然美を作り出す朝日。その絶景は、一日の旅の始まりに清々しさを与えてくれるに違いない。

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