光沢を放つ新芽の海とその奥に鎮座する富士山の勇姿

 生産量、茶畑の面積、どちらも全国1位を誇るお茶大国・静岡県。春になると新芽のシーズンを迎える。最も品質が高い一番茶に使用する新芽は、4月下旬から5月下旬にかけて摘採される。その時期に茶畑は新緑の光沢を放ち、一年で一番美しい季節を迎えるのだ。

画像: 県内でも珍しい電線の入らない茶畑と富士山の撮影スポットでもある

県内でも珍しい電線の入らない茶畑と富士山の撮影スポットでもある

 特に富士市今宮と富士市大淵は、広大な茶畑の奥に残雪の富士山が見られる絶景として写真愛好家が多数訪れている。今宮は茶畑が縦横で配列されているので、奥行きのある景色が広がる。一方の大淵は、段々に広がる大淵笹場の景色が圧巻。どちらも少し黄色がかった鮮やかな緑、五月晴れの空の青、まだ富士の頂上に残る白い雪が爽やかなコントラストを生み、見る者に清涼感を与えてくれる。

 4月下旬になると茶摘みが本格的に始まる。小林一茶が「うぐひすもうかれ鳴する茶つみ哉」と詠んだように、あたりはむせかえる新茶の香りに包まれ、時折吹く、一陣の風がそれを運んでゆく。

 ピンと天を向いて張った新芽の艶やかさや緑の光沢、かすかな新茶の香りが一体となって春との別れと夏の到来を告げてくれる。富士山麓特有の風物詩だ。

 見頃 :4月下旬~5月下旬

【今宮の茶畑】
 住所 :静岡県富士市今宮 
アクセス:新東名高速道路新富士ICから約5 ㎞。
 
【大淵笹場】
 住所 :静岡県富士市大淵1516 
アクセス:新東名高速道路新富士ICから約5㎞。

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