ストライプの大断層に赤潮がゆったり迫る奇勝

 国の天然記念物に指定され、北長門海岸国定公園の目玉である須佐湾は、国内最大のホルンフェルス大断層として名高い。

画像: 比較的波が穏やかな場所が赤潮と断崖を同時に確認できるスポットとなる

比較的波が穏やかな場所が赤潮と断崖を同時に確認できるスポットとなる

 断層を形成しているのは、熱や圧力などで形を変える変成岩と呼ばれる岩石。この変成岩が、割れると角ばった破面を見せることから、ドイツ語で角石(つのいし)の意味をもつホルンフェルスという名称で呼ばれるようになったという。

 この断層の模様は海岸からも確認できるが、4月下旬から10月まで運航される遊覧船からは、須佐ホルンフェルスの代名詞である100m に達する断崖・屛風岩(びょうぶいわ)をはじめ、鎧岩(よろいいわ)や兜岩(かぶといわ)といった浸食によってできた奇岩などを探勝できる。断崖に当たっては砕け生まれる日本海の波飛沫が、激しい海蝕の一端を示してくれるだろう。

 また、春から夏にかけては、プランクトンの大増殖、いわゆる赤潮で海面が赤褐色に染められることもしばしばある。絵の具を海に溶かしたような妖しい紋様が海上に浮かび、少しずつ形を変えながら断崖に迫っていく。意志を持った巨大な生き物のような赤潮と、悠久の時を経たホルンフェルスの厳かな勇姿、その共演が興味深い新たな絶景を生み出すのだ。

 見頃 :4月下旬~10月

 住所 :山口県萩市須佐高山
アクセス:JR 山陰本線須佐駅からタクシーで約10分。中国自動車道鹿野ICから約67㎞。

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