ブルガリア南西部、リラ山脈の麓を流れるリラ川沿いに建つリラ修道院は、国内最大の修道院であり、ブルガリア正教会の総本山だ。周囲を城壁で囲まれた堅牢な修道院は、10世紀の創始以来、イスラム教徒のオスマン帝国による支配の間も、ブルガリア人の信仰を支えてきた。

画像: リラ川沿いの谷に建つ修道院は城壁で囲まれており、外敵からその信仰を守り抜いた

リラ川沿いの谷に建つ修道院は城壁で囲まれており、外敵からその信仰を守り抜いた

 修道院の建物は様々な建築様式がミックスされている。東方正教会らしいドームや、イスラム建築の影響が感じられる回廊のアーチ、そして建物の外壁を彩る黒×白と赤×白の縞模様など、一度目にしたら忘れられないほどの強烈な印象を残す。

画像: 左の派手な装飾が施された建物は、時を告げる鐘楼

左の派手な装飾が施された建物は、時を告げる鐘楼

 しかし、それ以上に圧巻なのは、建物内部を飾る極彩色のフレスコ画だ。聖書に題材をとったフレスコ画が飾られた修道院は、聖書の教えを言葉を使うことなく人々に伝えるだけでなく、存在そのものが、人々の信仰の拠り所となっていたのかもしれない。

画像: 柱から天井、壁に至るまで、びっしりとフレスコ画が描かれている

柱から天井、壁に至るまで、びっしりとフレスコ画が描かれている

 1983年に世界遺産にも登録されたリラ修道院だが、実は宿泊することもできる。他の観光客がいなくなった静かな修道院で一夜を過ごすという稀有な体験をしてみるのもお勧めだ。

アクセス
ブルガリアの首都・ソフィアから約120㎞。バスで約3 時間。公共のバスのほか、ソフィアからの日帰りツアーも便利だ。修道院に宿泊希望の場合は、事前に修道院宛にメールを送るか、現地での直接交渉が必要。最新の状況について事前に情報を収集したうえで訪問することをお勧めする。

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