天まで伸びてゆくとされる海上に走る一筋の新緑

 古くは「丹後国風土記逸文(たんごのくにふどきいつぶん)」に記述が残り、「イザナギの神が天界への上り下りのために架けようとしたハシゴ」という神話が由来とされている天橋立(あまのはしだて)。丹後天橋立大江山国定公園の指定区域にあり、日本三景のひとつとして海外の観光客からも注目されている。そんな伝説の残る天橋立は、実は数千年前の地震によって大量の土砂が流出して生まれた、世界でも珍しい外洋に面していない天然の湾口砂州(わんこうさす)だ。約3・6㎞の砂州の上には、大小異なる松が8000本以上植えられており、その景観は、どこか浮き世離れした感を抱かせる。日本各地に伝えられる天女が残した、いわゆる「羽衣伝説」の最古の地、というのも納得だ。

画像: 昼と夜で印象を大きく変える飛龍観。波の花が集まる冬季、雪が残る初春なども人気のシーズンだ

昼と夜で印象を大きく変える飛龍観。波の花が集まる冬季、雪が残る初春なども人気のシーズンだ

 自然のいたずらが作り出した造形美は、昇龍のような迫力を感じる曲線であったり、あるいは人工物のように横一文字に見えたりと、観賞する角度によって異なる姿を見せる。穏やかな波の音と漂う潮の香りに身を任せて、松林の中を徒歩や自転車で散策すれば、自然が織りなす風情を肌で感じられるのでおすすめだ。

 春から夏にかけての新緑の季節には、海の青と松の緑が織りなす、清爽な絶景を余すところなく楽しみたい。

 見頃 :通年

 住所 :京都府宮津市文珠天橋立公園 
アクセス:京都丹後鉄道宮豊線天橋立駅から徒歩約5 分。鳥取豊岡宮津自動車道与謝(よざ)天橋立IC または京都縦貫自動車道宮津天橋立ICから約5 ㎞。

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