長谷寺の2500株と明月院ブルーを目指し、いざ、雨上がりの鎌倉へ

 梅雨に旬を迎える花といえば、真っ先に浮かぶあじさい。鎌倉はその名所として、全国的にも有名だ。

 あじさい寺と親しまれる長谷寺には青、紫、白、群青、飴色といった色彩の異なる40種以上約2500株が咲き競う。品種ごとの違い、群れ咲いた小さな花が作るグラデーション、毬の形をなすあじさい本来の花つきなど、存分に楽しむことができる。

画像: 石段にせり出すようにあじさいが咲く、明月院の象徴たる山門手前の景色

石段にせり出すようにあじさいが咲く、明月院の象徴たる山門手前の景色

 多彩な長谷寺のあじさいと対照的なのは、北鎌倉に佇む明月院だ。敷地内に咲く約2500株のほとんどが姫あじさいという古来種で、こちらは青一色。境内を青に染めることから、梅雨限定の「明月院ブルー」と呼ばれる絶景が生まれる。

 どちらの寺院のあじさいも共通して梅雨入りから開花し、淡い色を帯び始める。雨を好む花であり、雨が降るごと、湿度が高いほどにその色は濃度を増していく。梅雨明け直前がもっとも艶やかだ。短い梅雨の中での色の変化も楽しみたい。

 正岡子規はあじさいの短い旬(しゅん)を「紫陽花や はなだにかはる きのふけふ」と、移ろいやすい人間の心にかけて詠んだ。花期が短く儚いあじさいの花を、雨に濡れる古都でじっくり味わいたい。

 見頃 :6 月上旬~下旬

〈明月院〉
 住所 :神奈川県鎌倉市山ノ内189 
アクセス:JR横須賀線北鎌倉駅から徒歩約10分。

〈長谷寺〉
 住所 :神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
アクセス:江ノ島電鉄長谷駅から徒歩約5 分。

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