画像: 今回の旅はラタム航空を利用。南米最大のネットワークを誇り、地方都市への旅も心強い

今回の旅はラタム航空を利用。南米最大のネットワークを誇り、地方都市への旅も心強い

南米大陸でブラジルに次ぐ国土面積を誇るアルゼンチン。世界三大瀑布のひとつに数えられるイグアスの滝や、雄大な自然が広がるパタゴニア地方などは特に有名ですが、一方で「南米のグランドキャニオン」とも称される世界遺産の谷があることをみなさんはご存知でしょうか?

画像: チリやペルー側からのフライトであれば、アンデス山脈を眼下に望むことができる

チリやペルー側からのフライトであれば、アンデス山脈を眼下に望むことができる

その絶景はアルゼンチン最北部、ボリビア国境と接するフフイ州のウマワカ渓谷にあります。今回の旅の目的地はプルママルカという小さな村。南北約150kmにわたるウマワカ渓谷の南部に位置するこの村では、「七色の丘(Cerro de 7 colores)」と呼ばれる、さまざまな鉱物が生み出したカラフルな地層の丘を間近で望むことができます。アルゼンチン北部の旅の拠点はフフイ州の隣、サルタ州の州都・サルタ。アルゼンチン北部はアンデス特有の文化が色濃く残る地域で、それゆえ辺境のイメージを持たれがち。しかしそこは古くから交易路として栄えたサルタ。首都のブエノスアイレスからはもちろん、周辺国からのダイレクトフライトもありアクセス面の心配はまず無用です。

画像: 生け贄として神に捧げられたというインカの子どものミイラ。全部で3体あり、入れ替わり展示される

生け贄として神に捧げられたというインカの子どものミイラ。全部で3体あり、入れ替わり展示される

そしてサルタ観光で必ず押さえておきたいのが考古学博物館。アンデス山脈で発掘された約500年前のインカ人の子どものミイラの展示は、一見の価値あり。近郊まで足をのばせば標高4000mを超える山岳地帯を走る観光列車の「雲の列車」や、「悪魔ののどぼとけ」の異名を持つカファジャテ渓谷などの見どころも点在しています。

画像: 荒野に植生するサボテンの群落が旅の気分を盛り上げる

荒野に植生するサボテンの群落が旅の気分を盛り上げる

さてサルタ観光もほどほどに、「七色の丘」を目指して車で一路北へ。フフイ州に入るとそれまでの緑生い茂る高原風景から一変、赤土とサボテンからなる山がちな大地が姿を現し、絶景へのきざしに自然と胸が高鳴ります。そのまま山肌に沿って緩やかにうねる山道をしばらく進み、サルタから約2
時間かけてようやくプルママルカに到着。周辺でひときわ目立つ色彩豊かな丘の懐にすっぽりと収まるその村は、1時間ほど歩けば一回りできてしまうほどの大きさで、日干しレンガで造られた伝統的な家屋が軒を連ねていました。

画像: プルママルカの中心部。土産物屋のほか、レストランやホテルも数軒ある

プルママルカの中心部。土産物屋のほか、レストランやホテルも数軒ある

これほどの絶景に恵まれていながらも、少なくとも現在においては過度な観光開発とも無縁のよう。集落のすぐ背後に迫る「七色の丘」も村人にとっては日常風景の一部といった様子で、カラフルな民芸品を露店で売る先住民族のインディヘナの女性たちも観光客よりおしゃべりに夢中。その自然でのどかな風景に、少しほっとしたのでした。

画像: 朝日に染まるときを静かに待つ。遠くの山から徐々に照らされてゆく

朝日に染まるときを静かに待つ。遠くの山から徐々に照らされてゆく

画像: 光を浴びた岩肌が、本来の色を取り戻す。自然が作り出したとは思えない鮮やかな断層

光を浴びた岩肌が、本来の色を取り戻す。自然が作り出したとは思えない鮮やかな断層

村に滞在するならば、丘に日が差し込む午前中がお勧め。特に朝日が徐々に丘の岩肌と村を染め上げてゆく光景は、宿泊した者だけしか味わえない特別な絶景です。展望スポットは国道を挟んだ村の対岸の丘を10分ほど登った先にありますが、道しるべはところどころ岩に描かれた矢印のみ。また砂利で滑りやすいので、歩きやすい靴で登りましょう。

画像: プルママルカ以北もウマワカ渓谷の絶景が広がる。道はボリビア国境まで続いている

プルママルカ以北もウマワカ渓谷の絶景が広がる。道はボリビア国境まで続いている

文・写真:永島岳志

取材協力:ラタム航空
アルゼンチン観光公社(INPROTUR)
フフイ州観光局
サルタ州文化観光省

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