「無料の美術館」「人の営みの瞬き」などと言われる夜景。世界各地に多種多様な夜景スポットが存在しているが、今回は特に、夜空や湾内の闇と光源のギャップが見る人の心を惹きつける美しい湾岸夜景を紹介する。

世界中の旅人が憧れる、100 万ドルの夜景
Victoria Harbour
ビクトリア湾〈香港〉

画像: シンフォニー・オブ・ライツを楽しめるスポットとして知られる尖沙咀のウォーターフロント、尖沙咀東部海濱公園から香港島を望む

シンフォニー・オブ・ライツを楽しめるスポットとして知られる尖沙咀のウォーターフロント、尖沙咀東部海濱公園から香港島を望む

 まずは、船舶交通量が世界一とも言われる香港のビクトリア湾。その繁栄を象徴するような、100万ドルと呼ばれる世界最光級の夜景を観賞するポイントは、九龍(クーロン)半島、香港島、両方を望めるビクトリアピーク、そして湾内を走る旅客船と数多くある。毎晩8時から始まる夜景と光線が織りなす「シンフォニー・オブ・ライツ」は、季節を問わず多くの観光客を集め、ギネスブックにも「世界最大の永続的な光と音のショー」として認定されている。

ACCESS
香港国際空港からエアポートエクスプレスと地下鉄を乗り継ぎ、尖チム沙サー咀チョイ駅まで約40 分。駅から徒歩約5 分。

ライトアップされた世界遺産が幻想的に浮かぶ
Port Jackson bay
ポート・ジャクソン湾〈オーストラリア〉

画像: 全長1149m のハーバーブリッジは歩いて渡ることも可能。埠頭付近にはハーバービューの飲食店が多い

全長1149m のハーバーブリッジは歩いて渡ることも可能。埠頭付近にはハーバービューの飲食店が多い

 続いては、オーストラリア最大の都市シドニーにあるポート・ジャクソン湾。湾内を航行するフェリー「シドニー・フェリー」から望む湾景の美しさは出色だ。ハーバーブリッジの真下からの明かりでぼんやりと照らされる橋桁、その奥にはフェリー埠頭や王立植物園が続く。さらに、シドニーの象徴的建物で世界遺産でもあるオペラハウスが、美しい光に包まれながら夜色に浮かぶ。「南半球で最も美しい」という評判も納得の夜景だ。

ACCESS
シドニー国際空港からサーキュラー・キー駅まで電車で約25 分。駅からポート・ジャクソン湾の港まで徒歩約5 分。

南半球随一の海岸線を見下ろすリオの箱庭
Baía de Guanabara
グアナバラ湾〈ブラジル〉

画像: 手前はボタフォゴの街並み。奇岩、ポン・ヂ・アスーカルの奥にはニテロイの現代美術館がある

手前はボタフォゴの街並み。奇岩、ポン・ヂ・アスーカルの奥にはニテロイの現代美術館がある

 シドニーと並んで世界三大美港に挙げられる、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロのグアナバラ湾も外せない。美しい海岸線を数多く持つリオの街にあって、世界文化遺産に「山と海の間のカリオカの景観」として登録された風景だ。特に巨大なキリスト像で有名なコルコバードの丘からの眺望は素晴らしい。ボタフォゴの砂浜と波間に漂うヨットを眼下にし、その先には奇岩ポン・ヂ・アスーカルが佇む。また、この湾は130を超える島々を持つ多島海でもあり、湾内の闇に点在する光が儚くも美しい。湾内から陸に向かって広がる夜景が見所の香港やシドニーとは異なり、街並みや光の帯、すべての瞬きを箱庭のように堪能できる。

ACCESS
リオ・デ・ジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港からコルコバードまで車で約55 分。登山電車で頂上まで約20 分。

 折り重なる高層ビルの光、世界遺産の建造物のライトアップ、箱庭のような美港。圧巻の景色を楽しむと同時に、海からの心地よい風を感じられるのも湾岸夜景ならではの楽しみだ。視覚だけでなく、潮風を肌で感じながら周辺を散策してみるのもいいだろう。

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