フランスには数多くの絶景が溢れている。遥か昔から、貴族も庶民も、その美しい街並みに惚れ抜き、虜になってきた。かの有名なマリー・アントワネットが愛したのは、この絶景だ。

画像: ヴェルサイユ宮殿からトラムに乗りプチトリアノンへ

ヴェルサイユ宮殿からトラムに乗りプチトリアノンへ

その絶景が広がるのは、マリー・アントワネットの離宮プチトリアノン周辺。可憐な離宮の周りには、緑豊かな庭園が見渡す限り広大に広がっている。穏やかな水面に風がさざ波を立てる湖、その湖を優雅に泳ぐカモの親子、鳥のさえずり...…静かでのんびりとした時間が流れ、深呼吸すると爽やかな清々しい空気が胸いっぱいにすーっと入ってくる。そう、ここは豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿とは対照的に、豊かな大自然が広がっているのだ。

画像: 透き通る水の美しい湖。カモが優雅に泳いでいる

透き通る水の美しい湖。カモが優雅に泳いでいる

プチトリアノンはルイ16世がマリー・アントワネットに与えた離宮で、彼女の癒しの場所だった。一見、煌びやかな生活を好んでいたようなマリー・アントワネット。しかし本当は、宮廷のしきたりやルールに飽き飽きし、豪華絢爛な生活から離れ、1人で静かに誰にも何にも縛られず、自然と触れ合いながら生きたかったのかもしれない。だからこそ、プチトリアノン周辺にフランスの農村の集落をイメージした場所を作り、宮廷生活とは180度異なる質素な生活を少しでも体感していたのだろうか。

画像: 農村の集落をイメージして作られた

農村の集落をイメージして作られた

人が結局行き着く場所は“自然との触れ合いの中でのびのびと生きること”なのではないだろうか。それは、私自身が旅をずっと続けていたからこそ感じられたことだ。初めは皆誰だって欲がある。豪華な場所や高級料理など、贅沢なモノを求めることでは悪いことではないし、一度きりの人生なのだから楽しむだけ楽しんだ方が良い。しかしある程度欲が満たされてくると、ハイエンドなモノやコトは、だんだんといらなくなってくる。そして究極的には、自然の中で心地よく、自由に、何の制限もなく生きていけることが一番の豊かさだと気づいていく。それは人間の本能だと思う。

画像: マリーアントワネットも、自然の中をのびのびお散歩したりと、癒しの一時を過ごしていたに違いない

マリーアントワネットも、自然の中をのびのびお散歩したりと、癒しの一時を過ごしていたに違いない

日本はまだまだ物質社会。物に縛られている人が多いように感じる。けれど、世界には贅沢なものがなくても、毎日溢れるような自然と共に最高に幸せに生きている人達もたくさんいる。マリー・アントワネットが本当に欲しかったものも、庶民が憧れる豪華絢爛な生活ではなく、大自然の中での安らぎに溢れる生活だったのではないだろうか?ヴェルサイユ宮殿を訪れたら宮殿内見学で終わらずに、是非トラムに乗ってプチトリアノンまで足を運んでみて欲しい。そこには、かつてマリー・アントワネットが心から愛した大自然の絶景が広がっているから。

旅フォトジャーナリスト KANA

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